massan's blog

中年おやじが映画、サッカー、その他日常感じたことを書き綴る

フェンス

2月にwowowでも放送された今年のアカデミー賞授賞式で、作品賞にもノミネートされ、助演女優賞を受賞していた作品だったことをうっすら覚えており、先日wowowで初放送されたので録画して本日鑑賞。

アカデミー賞以降、作品賞を受賞したムーンライトと日本でも大ヒットしたラ・ラ・ランドの陰に隠れて話題にもなってなかったけど、実際日本では未公開だったみたいで、こういう作品を放送してくれるwowowに感謝です。

確かに、万人ウケはしないであろう地味な作品ですが、観終えた後、家族というものについて深く考えさせられる映画です。

とにかく夫役の デンゼル・ワシントンと妻役のヴィオラ・デイヴィスの演技は圧巻の一言です。

はっきり言ってデンゼル・ワシントン演じるトロイはとんでもない夫且つ父親であり、全く共感することの出来ない男です。

しかしながら、今まさに私自身が直面している家族の問題に通じる部分があり、映画の中のトロイとは逆で、私自身が実現出来なかった事を、子供に押し付けすぎたことで子供を苦しめてしまったのではないだろうかと、この映画を観終えて感じた。

ゆえに私自身にはこのトロイという男に、全てお前のせいだと責め立てることは出来ないし、誰しもがトロイのように周囲の人達を知らず知らずに傷つけてしまっている可能性があるのではないかと思わずにはいられなかった。

最後に、自分や子供たちを、口には出さずに支えてくれている妻への愛情と感謝の気持ちを決して忘れてはならないと再認識した作品でした。